| 沖縄では「美しい」ということをウチナーグチ(沖縄の方言)で、チュラサン(清らさあり)といい、「清ら布(ちゅらぬぬ)」とは、清らかで美しい布のことを言います。 この「清ら」という言葉は、沖縄最古の歌謡集「おもろさうし」(神に申し上げる、「神の歌」の意味)に登場し、沖縄における美意識は、この清らという言葉に凝縮されていることが、うかがえます。
※天に鳴響む大主 明けもどろの花の 咲い渡り
あれよ 見れよ 清らよ ※ (繰り返し) | |
−おもろさうし 7巻379 より− |
特に古くは「華やかに美しい、きらきら輝くように美しい」という意味に使われており、王朝文化の美意識を表す言葉として使われていました。
そして、この清ら(ちゅら)という言葉には、優しさ・おおらかさ・明るさなどの「素朴美」の美感も底深く流れているのです。
だからこそ、沖縄・琉球で生まれる芸術品・工芸作品には、この単なる見た目の美しさだけではなく、つくる人の温もりや自然への畏敬の念までが伝わってきて、人の心を揺さぶる美しさを奏でているのでしょう。 芭蕉布、花織、琉球紅型、久米島紬、八重山上布、宮古上布・・・と、沖縄から与那国までの琉球諸島で、今も独自の伝統文化を絶やさずに息づく「清ら布」の魅力を、ぜひご堪能ください。
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